ケトジェニックダイエットによる副作用「ケトフルー」を改善する方法

ダイエットの小知恵

ケトジェニックダイエットをしていると「ケトフルー(keto flu)」という副作用が現れることがあります。

これは、体のエネルギー源が糖質から脂質に移行する際に起こる症状です。

具体的には、吐き気、嘔吐、頭痛、疲労感、めまい、不眠、便秘、運動が続かないなどの体調不良が起こる場合があります。

通常は、ケトジェニックダイエットを始めて4週間で症状がおさまると言われています。

しかし、あることに気を付けていれば、実は「ケトフルー」の症状は和らげることが可能です。

今回は、ケトフルーを改善する方法を科学的に解説していきます。

ケトフルーはなぜ起こる?

ケトフルーはなぜ起こるのでしょうか?

まずは、ケトフルーの原因を解説していきます。

水分不足

ケトフルーの原因の1つ目が水分不足です。

私たちの体は炭水化物(グリコーゲン)を1グラム蓄えると、それと同時に水分を3グラム保持するようになっています。

つまり、炭水化物を摂取すると体は水分を蓄えようとします。

では、逆に炭水化物を減らすとどうなるのでしょうか?

ケトジェニックダイエットのように炭水化物を極端に減らす食事をとると、体は水分を保持しようとしなくなります。

したがって、多くの水分が尿として排出され、脱水症状に陥ってしまうのです。

ミネラル不足

ケトフルーの原因の2つ目はミネラル不足です。

ケトジェニックダイエットでは、水分と同時にミネラルも不足してしまいます。

水分排出とともにナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも体の外に出てしまいます。

また、インスリンはナトリウムを蓄えるように働きます。

しかし、ケトジェニックダイエット中はインスリンの分泌が抑えられるため、ナトリウムがいつも以上に排出されてしまうのです。

ケトフルーの改善方法

では、どうすればケトフルーの症状を和らげることができるのでしょうか?

ケトフルーを改善する方法は以下のとおりです。

ケトフルーを改善する方法
・塩を多めにとる
・水を多めにとる
・カリウムを多めにとる(ほうれん草、サーモン、アボカド、ステーキ、ブロッコリーなど)

ここで意識して欲しいのが、塩は精製塩ではなく天然塩をとるということです。

天然塩とは、昔ながらの方法で作られた塩のことで、精製塩に比べてミネラルを多量に含んでいます。

精製塩と天然塩の見分け方は以下のサイトを参考にしてください。

例えば、天然塩である雪塩は

100グラム当たり
・マグネシウム3310mg
・カルシウム832mg
・カリウム1000mg

と多くのミネラルが含まれています。

そのため、ミネラルが不足している状態の「ケトフルー」を改善するためには天然塩をとったほうが効果的です。


また、水分と塩分を同時に摂取する方法として、薄い塩水を飲むのもおすすめです。

下記のツイートが参考になるので貼っておきます。

このように、水分とミネラルを多めに取ることで、「ケトフルー」を乗り越えていきましょう!

まとめ

今回は、「ケトフルー」の原因と改善方法についてお伝えしました。

「ケトフルー」は水分やミネラルが失われていることが原因ですので、それを補うことで症状を改善することができます。

ケトジェニックダイエットを行う際はその点に気を付けると、より簡単に「ケトフルー」を乗り越えることができるでしょう。

参考になれば幸いです。


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